六月に入り、雨の日が多くなりました。天気予報を聞いていると、各地で梅雨入りとなっています。年々気候が変化し、異常に暑い日が増え、また雨の降り方も集中豪雨化していると感じます。以前と比較すると、だんだんと日本の四季が感じられなくなっているような気がします。
お寺では、いよいよ「高島秋講」が近づいて参りました。山門前には、高島秋講の開催を知らせる「高札」を立てました。この高札が「いよいよですね。しっかりお迎えしてください」と私たちに語ってくれています。写真に撮りましたので、ご覧ください。昨年、高塀も修復していただきましたので、きれいになりました。
高島秋講がはじまった時代(江戸時代)では、情報伝達手段としては「高札」を立てることが重要であったのです。高札を立てるということは、公的に事業や出来事を地域社会に周知し、そのことに責任を持つという意味がありました。私は、伝統ある高島秋講については、先人が行ってこられたとおり、「高札」を立てることを大切にしたいと考えます。
さて、情報化社会の今日では、様々な情報伝達ができます。即得寺も積極的に情報発信し、ご縁のある方と情報を共有することが大切であると感じています。 このたび、若院と若院のお兄様の協力を得て、「即得寺のホ-ムペ-ジ」ができました。できるかぎり皆さんに即得寺をより身近に感じていただけるよう、内容を更新したいと考えています。現代における「高札」はホ-ムペ-ジだと考えます。お寺として、何を発信し、また情報をどのように共有するかが問われています。親鸞聖人や蓮如上人の時代には「お手紙」で教えを伝えられています。皆様とのお住まいの遠近は問わず、共に親鸞聖人の教えに出遇えるご縁としたいものです。