いよいよ高島秋講まで一ヶ月をきり、何か気持ちばかりが落ち着かない毎日です。天候についても、連日の猛暑で体のやり場を求め、もてあましている状況です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
お寺では、7月28日に和讃講(子ども会)の仕上げ(終了日)を迎え、たくさんの子どもたちと昼食を共にしました。その様子はHPに掲載しましたとおり、みんなで「食前・食後のことば」を唱和し食事をいただきました。食ということは我々によって大変大切なことであり、食を通じて「いのち」を学ぶことができると考えます。
今回の写真は何の花だか分かりますか。これは、畑で栽培している「オクラ」の花です。よくみると、小さい「オクラ」が実をつけています。今年の春から、少し時間ができましたので、野菜作りに挑戦しています。この「オクラ」はホームセンターで苗を購入したのものです。栽培すると新しい発見がたくさんあります。まず、「オクラの実」は天に向かって実をつけるということです。スーパーで売っているときはどんな木に実をつけているのか。どんな花が咲くかなんて、教えてくれません。
畑で栽培すると、野菜の成長について改めて 教えられるのです。また、どんな野菜でも、花を咲かせ実をつけるということです。畑で栽培していると、「この野菜は俺が作ったんだぞー」という思いが湧いてきますが、収穫だけでなく、一つ一つの野菜の変化を目にすると、「いのちの不思議」を感じるのです。
相田みつをさんの詩集にこんなことが書いてありました。
自己顕示
『この花はおれが 咲かせたんだ』
土の中の肥料は そんな自己顕示をしない
おれのような
食材として野菜をいただくときも、栽培して実った野菜を収穫するときも、野菜の方が私たちに「手を合わせる心を持っていますか。」と問いかけてくれています。