先日、6月19日(日)に前総代・前女性総代の方と研修旅行に行って参りました。行き先は福井県です。以前から同朋会の研修旅行で浄土真宗の教えをいただく宗派(真宗連合十派)の本山にお参りをしていましたが、今回は三門徒派の本山、専照寺様を訪問参拝いたしました。
福井市内は天保の火災、第二次世界大戦下での福井空襲での火災、福井大震災と三度の災害にあうなかで、専照寺様はじめ福井市内の多くの方々が復興と再建を繰り返されてきたのです。特に、戦争の空襲でようやく難を逃れた地域も、福井大震災では多くの建物が失われ、その後の再建に苦労をされたとのことです。
福井には真宗十派のうち4つの本山が県内にあります。真宗出雲路派(本山・毫摂寺=越前市)、真宗誠照寺派(本山・誠照寺=鯖江市)、真宗三門徒派(本山・専照寺=福井市)、真宗山元派(本山・證誠寺=鯖江市)で「四カ本山」とも称さています。今回の専照寺様も立派な御堂に囲まれており、「さすがにご本山だなぁ」と感動しました。三門徒派の末寺は全国で35ケ寺という説明を受け、同時にご苦労を感じました。三門徒派は歴史的には親鸞聖人の「和讃」を熱心に読誦し、布教にも用いられていたことから、「和讃」の「讃」の文字を当てて「讃」門徒派と呼ばれていたそうです。長い歴史の中で、今日まで教えが伝えられてきた事実に、頭が下がります。
昼食は東尋坊で日本海の幸を十分に頂きました。午後からは福井歴史博物館で「昭和のくらし展」を見学しました。昭和30年代の電気製品やおもちゃ、また当時の軽自動車などが展示されており、50年前に戻ったような懐かしさを感じました。また、外国の雑誌にも紹介されている「養浩館庭園」をボランティアガイドさんの案内で見学し、日本の美に触れることが出来ました。
梅雨空の元での研修旅行でしたが、見学地では傘を差すことなしに日程を終了しました。前総代・前女性総代さんと久しぶりにお出会いし、若院も同行させていただいて、楽しい一日を過ごすことができました。