例年恒例になっております一日研修会を会員の皆さまの参加を得て実施いたしました。当日は、河内会長様や役員の方々にお世話になり30名の皆さまと共に有意義な研修をさせて頂きました。
今回は教如上人の御旧跡である安八郡の光顕寺様と大垣の西圓寺様を訪問し、参拝いたしました。どちらの寺院でも御住職様の分かりやすい説明と教如上人への思いを語って頂き、岐阜の地で改めて教如上人のご苦労に出遇わせて頂きました。大切な寺宝、宝物を私たちのためにお出し頂き、準備をして待っていて下さったことに、ただただ感謝するばかりです。教如上人の御生涯は、常に戦と隣り合わせであったと感じますが、その教如上人を支える多くの念仏者がおられたことも事実であると感じました。特に土手組(どろてぐみ)の活躍や、身代わりとなり、自らの命をなげうって上人を護られた西園寺の当時の御住職にただ頭が下がるばかりです。今日、東本願寺を御本山とする真宗大谷派は教如上人によって開かれていますが、今回の研修でのお話を伺いますと、大変なご苦労と信念の上に大谷派が開かれたことを感じました。
芭蕉の「奥の細道むすびの地記念館」にも立ち寄り、俳諧の世界にも触れました。秋のさわやかな気候の中で、思い出に残る一日となりました。
今回の研修を終わって一句詠みます。
「上人の 願いに出遇う 美濃の秋」