令和3年8月のご挨拶

「大切にすること」

皆様はいかがお過ごしですか。7月の梅雨明けと同時に猛暑の日々となっています。熱中症の予防とコロナの予防とで大変ですが、体調管理に努めて頂きますよう念じております。

さて、7月21日から例年通りに「和讃講」(子ども会)を行っています。朝7時45分から地域の子ども(小学生)がお寺に集まってきます。正信偈の練習の後、簡単な法話をしています。そのなかで「大切にする」とはどんなことかを話しました。話をする前に、事前に黒板にその日に話す内容を書いておきます。「大切にすること」については次のような内容で黒板に書きました。

大切にするとはどんなこと。

ものを大切にするのは、ものを使うとき、らんぼうに使わないことです。

では、自分を大切にするとは、どんなことでしょう。

それは自分の頭でしっかり考え「いま、どうしたらよいか」を判断し行動することです。

つぎに、相手の人を大切にするとはどんなことでしょう。

それは、相手の声をしっかりと聞き、相手の人となかよくすることです。

     今回、小学生に話をすることにより、「大切にする」とはどんなことかを改めて考えることができました。広辞苑では➀大いに尊重すること ②大いに愛することと示されています。今回私が感じたことは「大切にすることはどんなこと?」という問いを持つことが大切であると思います。「そんなことは分かっている」という所に立ち、問い直すことをしていないではないでしょうか。使い捨ての世の中で、「ものを大切にしましょう」と簡単に言うことはできますが、私の生活全体が本当に大切にするとはどうすることかを問いかけていると感じます。相手の人を大切にすることとは、どんなに考えが異なっても、相手を否定せずその人を尊重することだと思います。私にとって簡単なようで、実は大変難しいことが「なかよく」することだと思います。子どもたちとともに「みんななかよくいたします」と「ちかいのことば」を唱和しつつ、私たち自身、毎日 思いを新たにしています。