平成26年10月のご挨拶

ようやく秋らしい季節となりました。皆様には慈光のもと、御健勝にて仏恩報謝の日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。
 さて、テレビの報道を見ておりますと、日に日に災害の発生することの不安と、災害で「尊い命」が失われることの痛みを感じます。ここ数年では、東日本大震災、福知山市での水害、広島市の土石流災害、今回の御岳山の火山噴火と毎月のように災害が起こっております。災害に遭われた方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。
 この災害を通じて、私たち人間は自然の中で生活をしていることを忘れてはしないかという警告であると感じるのです。私たちはどこまでも、人間の都合で地球環境を変化させ、人間にとっての利益や便利さだけを追求しているのでしょう。自然の力の前では、人間はあまりに無力であります。私たちが何を目指して生活をすればいいのかを教えてくれているように感じます。
 また、この災害を通じて、多くの警察や消防・自衛隊の方々が捜索活動をしてくださっていることに頭が下がるのです。自分の命の危険を感じながら、賢明に捜索をされている姿を見ると、人を思いやる心、人々を支え合うことの尊さという、人間がもっている大切な心を教えられるのです。
 今回の「寺報 無量寿」はカラー版で発行いたしました。事務機器メーカーのサービスで印刷をしていただきました。楽しんで読んでいただければ幸いです。
 永代経法要の案内も同封いたしました。亡き方を偲ばせていただき、こころ静かに手を合わさせていただきたいです。是非、お寺にもお参り下さいますようお願いします。お待ちしております。