ようやく秋らしい季節となりました。皆様には慈光のもと、御健勝にて仏恩報謝の日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、テレビの報道を見ておりますと、日に日に災害の発生することの不安と、災害で「尊い命」が失われることの痛みを感じます。ここ数年では、東日本大震災、福知山市での水害、広島市の土石流災害、今回の御岳山の火山噴火と毎月のように災害が起こっております。災害に遭われた方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。
この災害を通じて、私たち人間は自然の中で生活をしていることを忘れてはしないかという警告であると感じるのです。私たちはどこまでも、人間の都合で地球環境を変化させ、人間にとっての利益や便利さだけを追求しているのでしょう。自然の力の前では、人間はあまりに無力であります。私たちが何を目指して生活をすればいいのかを教えてくれているように感じます。
また、この災害を通じて、多くの警察や消防・自衛隊の方々が捜索活動をしてくださっていることに頭が下がるのです。自分の命の危険を感じながら、賢明に捜索をされている姿を見ると、人を思いやる心、人々を支え合うことの尊さという、人間がもっている大切な心を教えられるのです。
今回の「寺報 無量寿」はカラー版で発行いたしました。事務機器メーカーのサービスで印刷をしていただきました。楽しんで読んでいただければ幸いです。
永代経法要の案内も同封いたしました。亡き方を偲ばせていただき、こころ静かに手を合わさせていただきたいです。是非、お寺にもお参り下さいますようお願いします。お待ちしております。
「今月のご挨拶」カテゴリーアーカイブ
平成26年9月のご挨拶
仲秋の候 皆様には慈光のもと、御健勝にて仏恩報謝の日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。さて、今年度の秋講が8月22日から26日まで、マキノ町沢の長法寺様で五日間に渡って開講されました。26日の終了日には、次年度の開催会所を代表し、住職としてご挨拶をさせていただきました。当日長法寺様にお参りの方々が、「来年は、即得寺さんに是非お参りさせていただくから」とお声をかけて下さり、いよいよ即得寺での高島秋講に向けて、歩みを始めさせて頂くことを実感いたしました。
仏法には、物事の節目が新たなスタートであると記されています。農作業にしても、学校の教育活動にしても、それぞれのご家庭のお暮らしも、節目があります。それは、「収穫」「卒業」「家庭の行事」「自分の年齢(誕生日)」としての形を取ります。一つの事柄の節目が、次の新たなスタートになるのです。 高島秋講という「歴史の重み」を感じつつ、喜びをもってお迎えできるように、御協力をよろしくお願い致します。
下の写真は、毎年行っています、「和讃講(わさんこう)」の様子です。小学生が、夏休みを利用して、正信偈の練習と夏の宿題や勉強をしています。
今年も、多くの子どもたちが元気に本堂に集まってくれました。子どもたちにとって本堂で勉強することが、楽しみとなっているようです。
お彼岸の季節となりました。亡き方を偲ばせていただき、こころ静かに手を合わさせていただきたいです。是非、お寺にもお参り下さいますようお願いします。お待ちしております。