今月のご挨拶」カテゴリーアーカイブ

平成27年7月のご挨拶

 七月を迎え、住職の私としては、いよいよ高島秋講が近づいてきたなぁと感じております。さて、この新旭町は豊かな水の恵みで有名です。皆さんも「かばた」といえば、新旭町のことを思い出されるでしょう。現在は針江地区の取り組みが有名ですが、藁園や深溝地区でも古くからどの家庭でも「かばた」がありました。

 先日、即得寺の北側の庭を高島市鴨の中村石材店さんにお願いして、改修をしました。飛び石を配置して頂き、水鉢を設置して頂きました。石屋さんの丁寧な仕事に頭が下がります。この水鉢は蓮の葉をイメージして彫って下さったもので水に濡れると緑色に変色します。水の豊かな藁園で、この水も地下水であり、自然に湧き上がっています。

 水は、途切れることなく流れ続け、私たち「いのち」あるものには無くてはならないものです。しかしその有り難さを普段はあまり感じないのです。「泉のごとく仏法が湧き出る」という言葉があります。毎日たくさんの水を使用していますがなかなか有り難さが分からないのが私たちです。

 水は様々に形を変えますが、親鸞聖人は「高僧和讃・曇鸞和讃」で次のように示されています。

  無碍光の利益より

    威徳広大の信をえて

    かならず煩悩のこおりとけ

    すなわち菩提のみずとなる

   罪障功徳の体となる

    こおりとみずのごとくにて

    こおりおおきにみずおおし

    さわりおおきに徳おおし

普段忘れている水の働きを通じて、仏法の働きに出遇うことが願われます。

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平成27年6月のご挨拶

 六月に入り、雨の日が多くなりました。天気予報を聞いていると、各地で梅雨入りとなっています。年々気候が変化し、異常に暑い日が増え、また雨の降り方も集中豪雨化していると感じます。以前と比較すると、だんだんと日本の四季が感じられなくなっているような気がします。
 お寺では、いよいよ「高島秋講」が近づいて参りました。山門前には、高島秋講の開催を知らせる「高札」を立てました。この高札が「いよいよですね。しっかりお迎えしてください」と私たちに語ってくれています。写真に撮りましたので、ご覧ください。昨年、高塀も修復していただきましたので、きれいになりました。

 高島秋講がはじまった時代(江戸時代)では、情報伝達手段としては「高札」を立てることが重要であったのです。高札を立てるということは、公的に事業や出来事を地域社会に周知し、そのことに責任を持つという意味がありました。私は、伝統ある高島秋講については、先人が行ってこられたとおり、「高札」を立てることを大切にしたいと考えます。
 さて、情報化社会の今日では、様々な情報伝達ができます。即得寺も積極的に情報発信し、ご縁のある方と情報を共有することが大切であると感じています。 このたび、若院と若院のお兄様の協力を得て、「即得寺のホ-ムペ-ジ」ができました。できるかぎり皆さんに即得寺をより身近に感じていただけるよう、内容を更新したいと考えています。現代における「高札」はホ-ムペ-ジだと考えます。お寺として、何を発信し、また情報をどのように共有するかが問われています。親鸞聖人や蓮如上人の時代には「お手紙」で教えを伝えられています。皆様とのお住まいの遠近は問わず、共に親鸞聖人の教えに出遇えるご縁としたいものです。

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平成26年10月のご挨拶

ようやく秋らしい季節となりました。皆様には慈光のもと、御健勝にて仏恩報謝の日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。
 さて、テレビの報道を見ておりますと、日に日に災害の発生することの不安と、災害で「尊い命」が失われることの痛みを感じます。ここ数年では、東日本大震災、福知山市での水害、広島市の土石流災害、今回の御岳山の火山噴火と毎月のように災害が起こっております。災害に遭われた方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。
 この災害を通じて、私たち人間は自然の中で生活をしていることを忘れてはしないかという警告であると感じるのです。私たちはどこまでも、人間の都合で地球環境を変化させ、人間にとっての利益や便利さだけを追求しているのでしょう。自然の力の前では、人間はあまりに無力であります。私たちが何を目指して生活をすればいいのかを教えてくれているように感じます。
 また、この災害を通じて、多くの警察や消防・自衛隊の方々が捜索活動をしてくださっていることに頭が下がるのです。自分の命の危険を感じながら、賢明に捜索をされている姿を見ると、人を思いやる心、人々を支え合うことの尊さという、人間がもっている大切な心を教えられるのです。
 今回の「寺報 無量寿」はカラー版で発行いたしました。事務機器メーカーのサービスで印刷をしていただきました。楽しんで読んでいただければ幸いです。
 永代経法要の案内も同封いたしました。亡き方を偲ばせていただき、こころ静かに手を合わさせていただきたいです。是非、お寺にもお参り下さいますようお願いします。お待ちしております。

平成26年9月のご挨拶

仲秋の候 皆様には慈光のもと、御健勝にて仏恩報謝の日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。さて、今年度の秋講が8月22日から26日まで、マキノ町沢の長法寺様で五日間に渡って開講されました。26日の終了日には、次年度の開催会所を代表し、住職としてご挨拶をさせていただきました。当日長法寺様にお参りの方々が、「来年は、即得寺さんに是非お参りさせていただくから」とお声をかけて下さり、いよいよ即得寺での高島秋講に向けて、歩みを始めさせて頂くことを実感いたしました。
 仏法には、物事の節目が新たなスタートであると記されています。農作業にしても、学校の教育活動にしても、それぞれのご家庭のお暮らしも、節目があります。それは、「収穫」「卒業」「家庭の行事」「自分の年齢(誕生日)」としての形を取ります。一つの事柄の節目が、次の新たなスタートになるのです。 高島秋講という「歴史の重み」を感じつつ、喜びをもってお迎えできるように、御協力をよろしくお願い致します。
 下の写真は、毎年行っています、「和讃講(わさんこう)」の様子です。小学生が、夏休みを利用して、正信偈の練習と夏の宿題や勉強をしています。
 今年も、多くの子どもたちが元気に本堂に集まってくれました。子どもたちにとって本堂で勉強することが、楽しみとなっているようです。
 お彼岸の季節となりました。亡き方を偲ばせていただき、こころ静かに手を合わさせていただきたいです。是非、お寺にもお参り下さいますようお願いします。お待ちしております。

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