お知らせ&即得寺だより」カテゴリーアーカイブ

お盆前のお磨きをしました

8月10日(水)に十四日講・光華法話会の会員さんと総代さんにご参加頂き、「お磨き」を行いました。本堂の仏具の「お磨き」は、昨年の⒓月の報恩講の時に行って以来です。毎日見ていると汚れているようには思えないのですが、磨いてみると、布が真っ黒になり、改めて汚れていることが知らされました。

  今回は実験的に新しいお磨き用の薬品を購入して行いました。不思議なほど汚れがどんどん取れて、新品同然?というくらいに光り出しました。

  お磨きが終わると、参加者全員で「正信偈」のお勤めをし、続いて住職の法話でした。聞法会の後は会員さんとお茶菓子をいただきながら、いろいろなお話に花が咲きました。

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平成28年8月のご挨拶

今年の暑さは格別で、例年に比べ一段と暑く感じられます。皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

 さて、先日境内を掃除していました時、毎日見ている当たり前の風景の中に、ふと新しい発見をいたしました。即得寺の鐘楼の土台は石垣で積み上げられていますが、この石垣はよく見ると自然石が使われており、石の大きさも大小様々です。これらを見ていると様々なことが頭に浮かんできます。

  その一つは熊本城の石垣が崩落したことです。どんなに堅牢で、絶対に壊れないと思っていても、「絶対」ということはこの世にはあり得ないのです。よく「絶対に儲かります」「絶対安全です」「絶対事故は起こりません」といいますが、本当にそうでしょうか。熊本城の石垣が私たちに教えてくれていることを大切にしたいものです。

 もう一つは、この石垣は社会の様子だなぁと感じるのです。写真をご覧下さい。大きい石、小さい石、それぞれ形や大きさが異なりますが、みんなで肩寄せ合って、石垣を作っているのです。大きな顔をしてデーンと威張っている石も、側には自分を支えている石があるのです。

 なんか人間社会のようで、じっと見ているとクスッと笑えてしまいます。そのうち、「私はこの石垣のどの石かなぁ」なんて考えてみると面白いものです。不思議なことに、一つも要らない石はありません。すべての石がそれぞれを支え合って成り立っているのです。

 最近、「本当は人間としてどのように生活をしたいのか」を考えることがあります。時には、自分のことだけをするのが精一杯で、人のことなど考える余裕のないこともあります。しかし本当は「ともに生きたい」と願っているのでしょう。

それでは「ともに生きたい」という願いを実現するにはどんなことが大切でしょうか。

① 「分け合う」楽しいこと、おいしいものを分け合いたいものです。

② 「助け合う」一人でできないことも、助け合えば半分の力でできます。

③ 「支え合う」小さな子ども、高齢者の方の力も生かし、支え合いの生活をしたいです。

④ 「励まし合う」どんなことでも認め合い、励まし合えば力が湧いてきます。

⑤ 「声を掛け合う」おはよう、ありがとう、おかげさま、のあいさつができる。

これらの「合う」に出遇うと、損得を超えた大きな喜びに出遇えるのではないでしょうか。皆さんはどんな「合う」が大切だと感じられますか。

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お盆前の大掃除を行いました

8月6日(土)の朝8時00分よりお盆前の大掃除を行いました。参加して頂いた方は、総代さん、女性総代さん、藁園の世話方さんです。当日は朝から30℃を超す暑い日となりました。前半の作業は外掃除です。枯れ葉や草取りをしました。「草は強いですね。こんな暑さの中でも、しっかりと根を張り生きていますね。私はすぐに暑いからだめだ~。寒いからできません。と文句ばかりです」など皆さんとお話をしながらの作業です。

 真宗門徒の生活で大切なことは何でしょう。それは、お勤めをすること。お掃除をすること。他の人と話し合うこと。であると考えています。本山の同朋会館での生活はこの三つのことを大切にしていると感じています。なかなか日頃は仕事があるからとか、時間がないからという理由をつけて、この三つのことができてないのです。今回、御門徒の方と一緒に大掃除ができとことが喜びです。

 休憩後の後半の作業は客殿の畳拭き、本堂の縁やガラス戸の拭き掃除です。みんな汗を流しながらの作業となりました。写真は掃除の様子です。最後に参加者全員で記念写真を撮りました。皆さんのおかげで境内も本堂もきれいになり、おかげで心もさわやかにきれいになりました。皆さん、是非盂蘭盆会法要にお参り下さい。お待ちしております。

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夏休みだ!!お寺に集まろうー

即得寺では、ずいぶん以前から地域の子どもを対象に「和讃講」と呼ばれる子ども会活動が行われてきました。現在でも毎年活動を行っています。活動の願いは、地域の子どもたちが、お寺に集い、仏様のお話を聞くことによって、心豊かに育ってほしいということです。

 現在の活動は、お勤め(正信偈)の練習、ゲーム、お話を聞く、紙芝居、夏の宿題(勉強会)などです。広いお堂に朝早くから子どもたちが集まり、元気な声が響き合っています。 地域の子どもたちを、地域の中で育てるお手伝いが出来ればと考えています。一年生から六年生までが一緒に座り、楽しんで活動しています。

 「和讃講」の最終日には女性門徒の方に協力を頂き、子どもたちと昼食会を行います。この昼食会も伝統があり、藁園地域の伝統的な食事である「しょいめし」をいただきます。子どもたちにとっては、毎年の楽しみの一つです。

 今年度も沢山の小学生が参加しています。写真はお勤めをしているところです。「和讃講」は下記の日程で開催しています。

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1.日程 平成28年7月21日(木)から29日(金)まで

 ただし土曜日・日曜日はお休みとします。

 時間:午前7時45分から9時まで

 内容:お勤め(正信偈)の練習、ゲーム、お話を聞く、紙芝居、夏の宿題

 対象:小学生(どなたでも参加できます)

 参加費:無料

 7月29日(金)は午前11時から昼食会です。

2.会場 即得寺本堂

平成28年7月のご挨拶

7月に入り暑い日々が続きます。庭の植木も伸び盛りとなり、緑の鮮やかな季節を感じています。一雨ごとに木々が成長し、一雨ごとに夏に向かっていると感じます。

 さて、皆さんはここ数年間の気象状況をご覧になると、昭和の30年代~50年代にはこんな暑い状況はなかったと思っておられるはずです。年々日本や地球が暑くなっているようです。真夏日や猛暑日という気象単語も以前にはなかったように思いますが、今では日中の暑さが基準を超えると、テレビ画面が小さくなり熱中症注意を喚起する内容が放送されています。真夏日とは日最高気温が30℃を超えたときであり、その上の猛暑日は日最高気温が35℃を上回ったときです。さて皆さんは日本の最高気温は何度かをご存じですか。気象庁のHPによりますと次の通りです。

  第1位 高知県江川崎(41.0℃、2013年8月12日)

  第2位 埼玉県熊谷 (40.9℃、2007年8月16日)

  第3位 岐阜県多治見(40.9℃、2007年8月16日)

  第4位 山形県山形 (40.8℃、1933年7月25日)

  第5位 山梨県甲府 (40.7℃、2013年8月10日)

私はまだ、40℃以上の気温を経験したことがないので、どんな状況であるかは分かりませんが、たぶん汗は流れるし、立っているだけでクラクラ目眩がしそうです。皆様方は、十分に暑さ対策をされ、夏を乗り切って頂きたいと思います。お寺では、昨年本堂に冷房設備をしていただき、快適にお参りをして頂けるようになりました。

 遠方の方で、この8月に新旭町への帰郷を予定されておられる方は、是非お寺にもお参り下さい。お出会い出来る日を楽しみに、お待ちしております。

研修旅行に行ってきました

先日、6月19日(日)に前総代・前女性総代の方と研修旅行に行って参りました。行き先は福井県です。以前から同朋会の研修旅行で浄土真宗の教えをいただく宗派(真宗連合十派)の本山にお参りをしていましたが、今回は三門徒派の本山、専照寺様を訪問参拝いたしました。

 福井市内は天保の火災、第二次世界大戦下での福井空襲での火災、福井大震災と三度の災害にあうなかで、専照寺様はじめ福井市内の多くの方々が復興と再建を繰り返されてきたのです。特に、戦争の空襲でようやく難を逃れた地域も、福井大震災では多くの建物が失われ、その後の再建に苦労をされたとのことです。

 福井には真宗十派のうち4つの本山が県内にあります。真宗出雲路派(本山・毫摂寺=越前市)、真宗誠照寺派(本山・誠照寺=鯖江市)、真宗三門徒派(本山・専照寺=福井市)、真宗山元派(本山・證誠寺=鯖江市)で「四カ本山」とも称さています。今回の専照寺様も立派な御堂に囲まれており、「さすがにご本山だなぁ」と感動しました。三門徒派の末寺は全国で35ケ寺という説明を受け、同時にご苦労を感じました。三門徒派は歴史的には親鸞聖人の「和讃」を熱心に読誦し、布教にも用いられていたことから、「和讃」の「讃」の文字を当てて「讃」門徒派と呼ばれていたそうです。長い歴史の中で、今日まで教えが伝えられてきた事実に、頭が下がります。

 昼食は東尋坊で日本海の幸を十分に頂きました。午後からは福井歴史博物館で「昭和のくらし展」を見学しました。昭和30年代の電気製品やおもちゃ、また当時の軽自動車などが展示されており、50年前に戻ったような懐かしさを感じました。また、外国の雑誌にも紹介されている「養浩館庭園」をボランティアガイドさんの案内で見学し、日本の美に触れることが出来ました。

 梅雨空の元での研修旅行でしたが、見学地では傘を差すことなしに日程を終了しました。前総代・前女性総代さんと久しぶりにお出会いし、若院も同行させていただいて、楽しい一日を過ごすことができました。

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平成28年6月のご挨拶

6月に入り天候が安定せず、日中かなり暑い日があったと思うと、朝夕は肌寒さを感じる日さえあります。天気予報を聞いていると、各地で梅雨入りとなっています。

 即得寺では、6月4日に前住職の13回忌法要を勤めさせて頂きました。平成16年6月16日がお命日で、忘れることのできない日であります。あれから12年が経過したとは思えないぐらい、つい最近のことと感じるのです。そして、住職の還浄は同時に私にとって住職就任ということと、どのようにお寺や門徒の方と向き合うかということのスタートでもあったのです。その意味でも今回の法事は、格別の思いをもってお勤めさせていただきました。12年前(平成16年)、私は高島高校の教頭として勤務しており、毎日が追われるような日々を送っておりました。会議や出張、書類の作成など校務に専念していたわけですが、それは父(前住職)がいてくれたお陰であったのです。父が亡くなると、すぐに本山での住職修習研修を当時の総代長の霜降さんと共に受講し、本山より正式に住職を任命されました。その後、平成25年3月に教職を定年退職するまでの日々を振り返り、「自分自身よくやってこられたなぁ」と感じると同時に、「その時々の総代の皆様、ご門徒の皆様のご理解と家族の協力がなければ今日の日を迎えることはできなかったなぁ」と感じています。

 私にとっては前住職が目標であり、前住職のように法話やお勤めができるようになりたいと考え歩んできました。12年が経過し、今回の13回忌法要にはようやく自分自身を振り返る機会をいただいたと感じています。前住職にはまだまだ及びませんが、少しずつ住職ということがわかり始めたと感じています。

 昨年の「高島秋講」の時にも感じたのですが、「この法要を前住職と一緒に迎えられたら、どんなに喜んでくれただろうか」と考えてしまいます。「高島秋講」をはじめとする聞法のご縁を心から喜ぶ人であったからです。しかし前住職が健在であれば、きっと私は父にすべてを任せてしまい、現在のようにお寺には関わっていなかったのではないかと思えます。その意味では父は、浄土に還ることにより私の役割を作ってくれたということに頷くばかりです。

 法事ということは、亡き方に出遇う場であります。亡き方がどんな生き方をされたのかを訪ねることが大切です。同時に亡き方から私自身が問われる場でもあります。自分自身をしっかりと生きているかどうかが問われるのです。時は確実に経過し、その時間だけ変化します。しかし変化しないものもあります。それは、亡き人への思いと、亡き人からの願いです。即得寺では前住職の7回忌の時から時間が経過し、その間に若夫婦が誕生し、その夫婦に長女が誕生するという出遇いをいただきました。13回忌が終点ではなく、17回忌への出発点となるような歩みを始めたく考えます。

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近江第26組 第14回 同朋大会のご案内

新緑の候 皆様には慈光のもと御法悦の毎日をお過ごしのこととお慶び申し上げます。平素は近江第26組の教化事業推進に格別の御協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、今年度も下記のとおり同朋大会を実施いたしたく存じます。同朋大会は、先人のご苦労により、第26組の真宗門徒が一堂に会して、念仏の教えを学び確かめる「聴聞の場」として開催されてきました。今年度は 金光寿郎師 をお迎えして御法話いただきます。御同朋の皆様には、ご多用中のことと存じますが、お誘い合わせのうえご参加いただきますようご案内申し上げます。

     記

日時:平成28年6月11日(土)

開場:午後1時より

開会:午後1時30分

場所:藤樹の里文化芸術会館

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講師:金光寿郎 師

 1927年 岡山県生まれ

 1954年 NHKに入局し、宗教番組を手掛ける。

 以来、「こころの時間」、「宗教の時間 (NHKラジオ)」等の番組制作に取り組む。

講題:『事実唯信』-思いは妄想です-

合唱:仏教讃歌(同朋合唱団)

念珠・肩衣・真宗大谷派勤行集(赤本)をご持参下さい

※駐車場の混雑が予想されますので、なるべく車の乗り合わせでご来場下さい。

「花まつり」を行いました

皆さんご存じのように、「花まつり」とは、お釈迦様のお誕生を御祝いする行事です。全国的には仏教の宗派を問わず、4月8日(お釈迦様の誕生日)に行われています。即得寺では、新旭南仏教会の事業として毎年5月5日に開催しています。5月5日は「こどもの日」で休日のため、藁園地区の子どもさんやお寺の総代さん・同朋会の役員さん・子ども会の役員さんが集まって下さいました。

 みんなで大きな声で「昔は昔 3千年~」と「花まつりの歌」を歌い、妙教寺さんの御住職のお話を聞き、ゲームを楽しみました。「太郎さんゲーム」や「指揮者」のゲームに熱中し、瞬く間に時間が過ぎてしまいました。

 参加した子どもさんは、「お菓子」のお土産を受け取り、解散しました。また、来年も開催しますので、参加して下さい。お待ちしています。

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平成28年5月のご挨拶

ゴールデンウィークを迎え、皆さまはいかがお過ごしですか。日頃出来なかったことをされたり、行楽地に出かけられたり、と様々な過ごし方があると思います。お仕事によってはお休みとならず出勤している方もおられるでしょう。お寺では、団体でご参拝のお客様をお迎えしたり、こどもの日に「花まつり」を行ったりしています。

 最近、「蓮」を育て始めました。娘が小学校の時、大事にし、自由研究までしていた蓮が絶えたのを残念に思っていたので、今回は自分の手で植え付けるところから始めました。まず、土を入れ、田んぼの粘土を入れ、水とよく混ぜ合わせる作業をしました。子どもの時のどろんこ遊びと同じです。土をこね回しているうちに、だんだん土が軟らかくなり、手になじんでくるのが分かりました。バケツ2杯分の土をこね合わせれば準備は完了し、後は蓮根を植え付けるだけです。思ったより簡単に出来ました。植えたのは、写真の真ん中の鉢です。少し芽が出てきましたが、今は周りの花ばかりが目立ちます。この夏には花が咲くことを楽しみに育てたいです。

 蓮の花について、仏教では「泥中の蓮華(でいちゅうのれんげ)」として教えが示されています。蓮の花は、決して清らかな水槽では育ちません。決して美しい環境とはいえない泥の中に育ち、泥とともに生きています。この泥は、娑婆世界に譬えられ、私たちの「煩悩」に譬えられています。私たちは、自分の抱えている貪欲や怒りや愚痴という「煩悩」にまみれた娑婆世界に生きる存在です。その煩悩の中にあって、仏法に出遇うことにより、真実に出遇える存在です。ですから、「煩悩」はただの煩悩ではないのです。私を育てる「栄養」であり、仏法に出遇える「ご縁」なのです。

 正信偈には「是人名分陀利華」という言葉があります。分陀利華は、白い蓮の華のことで最も高貴な華とされ、仏さまや真実のみ教えの象徴として、念仏の教えに目覚めて生きる「妙好人」に譬えられます。念仏者を「分陀利華」と呼ばれたのは、泥の中にこそ美しい花を咲かせる蓮華のように、煩悩とともに生きる中にこそ、南無阿弥陀仏のおはたらきをいただく生き方を讃えられたからです。

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