平成27年11月のご挨拶

立冬を迎えましたが暖かい日が続いています。皆様におかれましては、御法悦の毎日をお過ごしのことと存じます。

 皆さんの所に同朋新聞等を毎月送付させて頂き、この送付文を書いていると、季節の移り変わりを実感できるようになりました。この文はワープロで書いているため、先回の文に上書きして作成しています。そのため、先回の文章を読みながら、今の季節への移り変わりを実感しています。一ヶ月という時間が経過し、その時間だけ確実に季節が進んでいるんだなぁと感じるのです。また、その時間を自分自身がどのように過ごしたかが改めて問われるのです。私の場合は、「本当に何もしないうちに、また一ヶ月が過ぎてしまった」と感じています。その反面「お陰さまで、この一ヶ月を過ごさせて頂いた」ことに気づかせて頂いているのです。私たちは物事に追われ、その結果「あれも出来ていない。これも出来ていない」という毎日を送ることになります。しかし、この一月何もしなかったのかと問われると、ずいぶんいろいろなことが出来ているものです。仏法に出遇うと、出来ていないことを歎くよりは、出来たことを喜ぶべきなのです。振り返ってみると、一ヶ月前には出来ていなかったことが、時の経過ととも願いにつつまれ、いろいろと成し遂げられているのです。何よりも、この私自身が、まったく新しい一ヶ月を生かさせて頂けたという事実に気づくのです。

 先日、ホームセンターに買い物に行くと店頭にきれいな花が並んでいました。私は花の名前をよく知らないのですが、「プリムラ・ポリアンサ」と書いてあり、六株購入しプランターに植えました。これから花の少ない季節に向かうのでちょうど良いと思って、玄関に飾りました。

 阿弥陀経には「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」という言葉があります。どの花も精一杯自分の色を咲かせているように、私たちも、年齢や性別、顔かたちは異なりますが、自分の色を精一杯咲かせたいものです。他と比較せず、自分という色を精一杯咲かせたときが、自分自身の一番輝くときだと感じました。

 先月は、この「プリムラ・ポリアンサ」に出会え、植え付けを行えたことが喜びです。このお花とともに私自身も育ちたいものです。

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