令和5年9月のご挨拶

夢が叶う

今年の夏は気温が高く、降水量も多くて全国的に大変な夏ではなかったかと思います。皆様はどのように過ごされたでしょうか。

8月24日から「高島秋講」がマキノ町野口の傳正寺様で開催されました。コロナ禍のために、3年間中止が続き、今回4年ぶりの開催となりました。即得寺では、8月24日の初日に20名のご門徒が参加され、バスで「団体参拝」を行いました。

講師の一楽先生から「真実の教えに遇う」というお話を頂き、「教えにあいながら素通りをしている私ではなかったか」「今、ここに、私に開かれている教えがある」という思いを新たにしました。

今回の高島秋講は、私と坊守にとっても特別なご法縁となったと思います。昨年の5月から300日以上の入院をしていた坊守は、高島秋講にお参りできることを夢のように思い描いていたとのことです。「夢」を見る。「夢」のような話。と言いますが、坊守は、お聴聞しながら「まさに今、夢が叶っている」と実感したそうです。また、「お参りしたくても叶わない方があることに胸が痛む」と言いました。私自身も、この度の坊守の病気がなければ、ご門徒の皆様や坊守、母、若院夫婦と共にお参りできる秋講にこのように感動を持って出遇わせて頂けたかと問い直されます。 前住職は高島秋講が近づくと「いよいよ始まる」と楽しみに待ち、終わると「秋講が終わって寂しいな」とお念仏申していました。