令和5年10月のご挨拶

ハイキング

  10月に入っても気温の高い日があり、異常気象を肌で感じていましたが、ようやく秋らしさを感じる季節となりました。寒暖の差が大きいこの時期に体調を崩される方がおられます。くれぐれも、朝夕の気温の変化にはご注意ください。

 さて、私は9月の下旬(平日)に近くの山へハイキングに出かけました。登った山は滋賀県と京都市の境に位置する音羽山(標高593m)です。当日は京阪大谷駅より登山道に入りました。この大谷駅からのル-トは階段が多く距離は短いのですが、そのぶん急登で足に負担がかかります。長い木製の丸太階段や石積みの階段を上りきると、頂上まで後わずかです。音羽山は電波塔や高圧電線の鉄塔が建設され、山科駅からもよく見える山です。また、新幹線が大津方面から京都駅へ向かう最後のトンネルがこの音羽山の下を通っています。この山の頂上からは、琵琶湖をよく見渡すことができ、同時に京都市内も一望できるのです。当日も晴れた日であったので、きれいな景色を見ることができました。

 下山ル-トはいろいろありますが、今回はJR膳所駅へ降りていくル-トを選び、軽やかに足を運んでいますと、同じル-トで歩いている方と御一緒することができました。地元の方でよく山のことをご存じで、教えられることばかりでした。

 その方との会話の中で、「山に咲いている花は大変美しく感じます。山の花は、誰にも世話をしてもらえず、肥料も水ももらえないが、一生懸命に咲いている姿が美しいと感じます。」とのことでした。また、山登りでの階段が苦手であることをお話しすると、「こんな山の中にまで階段を作って下さっている方がおられる。丸太階段や石積み階段をハイカ-が通りすぎるのは一瞬ですが、10m作るのにどれ程のご苦労があるかを考えると、感謝しかありません。」とお話しされました。ハイキングをとおして身体も心もリフレッシュでき、何か大きなはたらきに出遇うことができました。